評論家の中島梓さん死去 作家「栗本薫」でも活躍

とうとう亡くなられたか…もう長くない状況でも相変わらず2ヶ月に1巻のペースでグインサーガをリリースしていたから、少しは落ち着いたのかと思っていたが。

ちょうど初巻刊行から30周年の節目で色々イベントがあったり、ちょうど今、初めてのアニメも放送されているのにね…(アニメは初回を見て、あまりの設定違いというか、ナリスの出落ちに笑えすぎて以降は見るのを止めた)。来月発売の 127巻か、8月発売の 128巻か絶筆となるのかな。

しかし、本来ならお悔やみとか、グインサーガ未完への残念さを言うところだけど、グインサーガを全巻買ってきた人間の一人としては、正直なところ裏切られた感も結構強いので、そういう気分になれない。100巻で完結と宣言していたはずなのに、100巻では区切りすらつかず、そして話がどこまで進んだのかもサッパリ判らないまま逝かれてしまった。

古本屋へ売ったところで、まともな値段どころか買い取り拒否さえされるグインサーガの、この作者が放り出して逝ってしまった150巻あまり。どうしたものかと思う。まぁ読者を「500円読者」と揶揄する人だったし、本人は完結させる気が途中からなくなっていたようだから、やりたいことだけやって満足してるだろうけど、読み手はなんだかなーだ。

こうなることは覚悟はしていたけれど、本当にグインサーガは出会わなければ良かった小説だった。むかし読んでいた田中芳樹の放置プレイ具合も酷いものだったが、巻数が膨大なだけに、より納得はいかない。

まぁ最終的には、一度読み始めると、途中でいくら不満が出てきても、最後まで読んでしまう自分の性格が悪いんだけどね…とりあえず、ひとこと言えることは

30周年フェアで初巻から平積みになってる書店が多いので目についたり
アニメで興味が湧いて買おうと思ったりする人がいるだろうが
相当な覚悟がない限り手を出すべきじゃない

ということだ。最初の方はホント、ファンタジーとして面白かったんだよ…最初の頃は…。色々我慢しても 70巻あたりまで(外伝の16巻まで)は読める内容だったけど、80巻台以降はね…酷すぎるし、結局な〜〜んにも見えないまま終わりだから。

評論家の中島梓さん死去 作家「栗本薫」でも活躍