マイクロフォーサーズに本気になるべきか否か…

GW直前の金曜日の明日は、春のデジカメ新商品がいくつか発売される日。その中でも DMC-G1 の動画対応版 DMC-GH1 と、マイクロフォーサーズ用超広角レンズ 7-14mm F4 は気になる存在。

DMC-GH1 については、最初「動画は要らねーや」と基本的にスルーな方向だったが(動画に興味がないわけじゃなく、動画まで手を出してる余裕がないことが HDV で色々撮って痛感した)、ノイズが感度にして1〜2段減っているなど、静止画の画質面でも明らかに違うというプロカメラマンのブログや一部雑誌の実写レビューを見て、少し心動いている。

勿論、DMC-G1 の値下がり具合を見ているだけに、発売すぐに DMC-GH1 を買うつもりはさらさらないけれど、DMC-G1 に感じている大きな不満の一つが大きく改良されるなら、買い替え or 買い増しはアリかな?と思い始めてしまった。

DMC-G1 を買って5ヶ月、思いの外、愛用していて、撮影が目的じゃない旅や出張のお供は勿論、ちょっと出かける時に持って行くのも、もはやこのサイズ・軽量さでないと嫌になってしまうくらい。それほどに、DMC-G1 に慣らされてしまった。過去に同じ目的であった Kiss Digital や DP1 と比べても満足度は大きい。

しかし、DMC-G1 に満足しきってるかと言えば、そんなことは全くなく、使えば使うほど不満も見えてくる。置きピン以外の動体撮りが全く話にならないことは覚悟していたし、色々試して諦めた。ミラーレス機の動体に対する AF やファインダーに対する不満は、技術の進歩を待たねばならないから、最低1〜2年待つしかない。待てば、きっと良くなってくるだろう。

けれど、それなりに撮ってくると画質面での不満も出てきた。買う時、画質面では割り切っていたつもりだったけど、予想以上に使いまくってしまってるだけに、「これでもうちょっと画質が良ければ…」と思うことも多くなってきた。キットレンズやWズームの望遠レンズが、収差も含めてホント良い感じだから、余計に出力画像に対して、そう思う。

光線状態によっては、やたらベタッとした感じになってしまったり、レタッチ耐性が低めということは別にしても、一番気になるのは、ちょっとでも感度が上がると暗部が汚くなるのが気になる。

ISO1600 で既に非常用にしかならない高感度耐性は諦めていたが、ISO 100 では全く不満のない画質も、照度によっては ISO 250 から少しずつ気になる暗部ノイズが増え、ISO 400 あたりからウーンとなることもしばしば。これが解消されるなら GH1 も…という気になってしまう。

5D や 1D3 のノイズ耐性に慣らされているから余計に気になってしまうのは判っているけれど、低感度では結構満足できる画質だけに(最高ではなくても、このコンパクト&軽さを考えれば十分納得できる)、中感度域でも満足できる画質になるなら、と切に思う。

とはいえ、ひとまずは一般ユーザーの実写画像待ち。それに“マイクロフォーサーズの2台目”としては、オリンパスのコンパクト機も控えてる(と信じてる)し、それが本命でもあるしね。次々と買い増し/買い替えできるほどリッチマンではない。

もう一つ気になるのは 7-14mm F4。以前も書いたように、実売10万越えなら「そこまでマイクロフォーサーズに投資するつもりはない」で終わりだが、微妙に10万切り。公表されている MTF を見たり、Wズームレンズの描写がかなり良いことからも、期待できそうな画質なだけに気になる。

昔みたいに超広角大好きというわけでもなくなっていて(難しさを実感してきたとも言う)、最近は広角系レンズを使うことは少ないのだけど、気になる。10万弱出して、それなりに使うかどうかも含めて悩ましい。こちらは早めの購入を本気で迷いまくり。