世界初「光センサー液晶」を搭載した新型Mebius—シャープがNetbookに参入

ディザー広告に加えて発売前に 100名のモニター募集をして、いささか注目を浴びていた Mebius 新機種だけど…なんつーか、光センサー液晶のタッチパッドを搭載した以外は、ごく普通の、何の変哲もないネットブック。拍子抜けも良いところ。

俺も（１日で締め切られた）モニター募集に応募した口だけど、そこまでするなら（100名の無料モニターだけに廉価な PC だとは思ったが）もっと独自性のある、MURAMASA シリーズで気を吐いていた頃の、往年のシャープらしい尖ったモデルを出してくるのかと思ったが、なんじゃこりゃ、である。

まぁ今のシャープの PC に“やる気”を求めちゃいけないのだろうが、それにしても期待外れ。予め媒体向けのインタビューやレビュー記事を周到に用意しておいたようで、発表即日に色々と記事は出てきて光センサー液晶が持ち上げられてるけれど、まぁ実際それが何の訴求力を持たない（特にネットブックなんかでは）ことは、記事を書く人も感じてるだろうにねぇ。

光センサー液晶用の SDK を用意しました、とはいうものの、今じゃもはや存在価値すら見いだせないくらいのシャープの PC、それも新入りのネットブックのために、どれだけのソフトが対応するか？まぁ判り切ったことだ。対応ソフトのない光センサー液晶なんて、単なるギミックでしかない。

例えば、Photoshop のパレットが表示されたら、それはまぁ使い出があるだろう。ただし、液晶解像度が 1024x600pixels という時点で Photoshop をまともに使うのは無理だから、意味はない。Photoshop でなくともグラフィック、CAD などのソフトに光センサー液晶は良いかもしれないが、同じこと。

結局のところ、

光センサー液晶を作ったけど誰も採用してくれないので
ネットブックに付けて出してみたら良いんじゃね？

という、ある意味の技術デモを兼ねた製品に過ぎない気がする。光センサー液晶を載せただけで、価格が国内メーカーのネットブックから＋２万円。海外メーカーからしたら＋３万円。価格勝負のネットブックで、どれだけの魅力があるやら。

まぁ、ネットブックとは違いますから、みたいな痛いことを言わないだけマシか。どちらにしても、モニターに当たらなくても全く悔しくないことが確定した製品発表ではあったな。

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